浅瀬に乗り上げてしまった巨大なアニモ。なぜ深海に帰らないのか？その答えは、心を揺さぶるクジラの歌に隠されているかもしれない。

見渡す限りの花の海がロマンチックな色彩を織りなし、芳醇な香りをあたり一面に漂わせる。アロマ作りを生業とする小さな村が、紫色の花畑の中にひっそりと佇み、先祖代々アニモと共生している。

一本の稲妻が大地を裂き、草原は一瞬で焼け焦げた。黒く炭化した大地がむき出しになり、焦げた匂いが漂う。雷に撃ち抜かれた木々からは電光が散り、パチパチと不気味な音を立て続けていた。

ふわふわの雲が柔らかな草の海に低く垂れ、広野ではモクモックが軽やかに跳ねている。青草の香りが緑の波と共に広がっていく。

小川をさかのぼると、そこには一面の紫色の密林が広がっている。ホシモモンたちがステラフルーツの木々の間を滑空する様子は、まるで小さな流れ星のようだ。

音の外れた歌声が、朽ちた枯れ枝の間に響き渡る。霧の奥にある沼は、気泡と毒の瘴気を吐き出している。幸い、ランプのようなキリカス実が、迷える旅人を導いてくれる。